サンキャピとピクセルで含み損をかかえ、ここぞとばかり勉強をしているマサキです。

なぜこのような見事な「塩漬け(すでに古漬けになっている)」を作ることができたのか、原因を探しつつ自分と見つめ合い、あわよくば解決策を見つけ出そうというコーナーです。

そもそもサンキャピとピクセルを知ったのはツイッターからです。「ここで買わないと!」という焦りにも似た気持ちになり即購入。

サンキャピの場合は、運良く一度は見事な利益確定をすることができました。利確後は、ノーポジ(株を持たない状態)にもなりました。

そこで目に付いたのが「ピクセル」でした。「カジノ関連」のテーマ株として突如現れ、大阪万博開催決定前の注目株としてでした。

ノーポジから再度サンキャピを底値(私の中での)でつかんでルンルンだった私は、迷わずピクセルも購入。しかし、逆指値であえなく損切りへ。300円の損切りでした。

これは縁はなかったと思いましたが、再度のピクセル熱の盛り上がりにもう一度入り込みます。ところが下落があり、やっとの思いで同値撤退。いわゆる「やれやれ売り」です。

ここでやめときゃ良かったのに…

再度、これが最後のチャンスということで、ピクセルに入り直します。ところが、「やれやれ売り」と同じ日に買い直したのでまさかの「平均化」が始動。

思っていた株価の10円も上の値段で約定する形になってしまいました。

「まあ、どうせ上がるから良いか…」と考えたのか運の尽き。

その後、サンキャピもピクセルも見事な下落を見せ、短期間から中長期の構えになっております。ノーポジのときに別の上昇トレンド銘柄へ行けば良かったという話です。

ここで気になるのが、私はまったく「逆指値」を入れていなかった訳ではないということです。仕手株の良くある「ふるい落とし」を恐れず逆指値を入れていた時期もあったのです。

では、逆指値を入れていたときと、逆指値を入れなかったときの違いは何かというと「煽り」という心の「急かし」です。

「ここが最後の買値!」「ここで買わないと!すぐ急騰する」などと考えると心に余裕がなくなってきます。目の前で株価が変化しているからです。

そして余裕のない私はこう考えます。
「とりあえず今すぐ買っておこう」

さらにこう考えます。
「ふるい落としがあるから逆指値は入れない。それくらい自信があるから」
どんな薄っぺらい自信だよ!と自分に突っ込みたくなったのはその後のことです。

そのときは自分の考えは正しいと思っていたのです。自信満々で道に迷ってしまうタイプですね。

その後、目の前の損益額にビックリします。
逆指値を入れてないのがよく効いた古漬けになっています。

なぜこうなってしまったのかのでしょうか?

少しは「逆指値の大切さ」を知っており、実際に逆指値付きの注文をしていた私です。心の余裕をなくし逆指値ルールを破ってしまった。

なぜ、心の余裕を無くすとルールを破るのか…

その答えを探しに本を読んでいます。

新米トレーダーとして

プロ意識を持つために自分を「新米トレーダー」と定義しましょう。新米でも兼業でもトレーダーはトレーダーです。プロと同じ職場なのです。

プロが最初にやるのは、その世界のルールと基礎、考え方を知ることです。

学べば学ぶほど知らないことが出てきて困りますが、学んでいけば、いずれ底があります。その底を目指して行けば良いだけの話です。

困るのは「心理」の世界まで学ぶべき内容が及んでしまうことです。分野が違えど、株価はまさに心理戦。最近やっと新しい考え方として身についたものです。

ニュートレーダー×リッチトレーダー 完全プラス期待システム」は、新米トレーダーと株で財を成したリッチトレーダーとの対話が中心となった本です。

損益に悩む新米トレーダーとその悩みは私に充分当てはまるものでして、新米トレーダーの吐露するセリフから自分に重ねてしまいます。

リッチトレーダーは、優しく諭してくれます。

この取引は最初で最後ではない

この本で心に残ったのは、
「この取引はこのあと数百回つづく取引のひとつであり、損切りを後回しにして、損益を持つほどの価値は無い」
と割り切る気持ちを持つことの大切さです。

本の中の言葉ですと、
急いで何かに飛び付くことはない
のです。

「値幅」を取るために来たのに、
わざわざ「損益」を増やす必要はないよということです。

「こりゃアカン」
となったらすぐ逃げる勇気を持とうということです。

その逃げる時間をなるべく短くするために、エントリーする理由を明確にする必要があります。本でいう「確認できるサイン」「定量化できる理由」です。

エントリーする理由は、テクニカル分析による数値が裏付けのひとつです。

本の中では、それだけでなく、テクニカル分析と株価に関わる市場全体を掴み、自分自身がまるで「市場」のようになろうとしなければならないと諭してくれます。

数々の指標、出来高、テーマ、関連株の動き、買おうとしている株価に影響しそうな出来事はすべて掴んだ上でテクニカル分析をかませ、買いと売りの価格を決めておくのです。

プロからすると当たり前じゃないかと怒られそうですが、知らなかったものはしかたありません。知っていてもできていなかったら知らなかったのと同じです。

まさに
「言うは易し、行うは難し」
です。 

ここで買う

本の中で学んだ新しいトレンドの掴み方がいくつかあります。それらは、プロが買いに入るタイミングと売り(手仕舞いする)タイミングが書いてあるページにあります。

私が新しい知識として得たのは、
過去最高値で買うのは、
価格帯突破で生まれる上昇トレンドをとらえようとする
ことです。

上昇トレンドの銘柄の流れに乗るのは大切なのですが、その上昇トレンドが過去最高値であった場合の対処の仕方を知りたかったのです。

普通、最高値からの一旦の下落(押し目)を待ってから次の波(第2波)に乗ろうと考えますよね?

しかし、そうしようとするとそのまま最高値を更新し続ける場合があるのです。S高(ストップだか)が数日続くときもあります。

このときの機会損失も見過ごせません。乗っておけば良かったと考えるのことがありました。

この本では、その最高値に乗るのは「上昇トレンド」に乗ることであると背中を押してくれた気がしました。

つまり、過去最高値を出したときに乗っかるのも悪いことではないと言われた気がしました。もし、押し目になりかけたら最初から買い値で逆指値を入れておけば良いと言うことです。

なんせ、今後数百回つづく取引の1回だからです。10回やって5回以上の利益が得られたら良しです。

連敗状態に入ったら、
資金的にも感情的にも、
メンタルの面でも
ダメにならないようにするのが肝心

心に沁みました。