Kindle Unlimited 対象本です。
月980円で本も漫画も読み放題!この本が1,400円ですので、1冊読むだけで元が取れたことになります。

ウルフ村田さんのツイッターで拝見していたお名前「杉村富生先生」のご著書を発見したので読んでみました。

タイトルと本の表紙からして目立つのが「1億円」です。やはり、株をやるなら「1億円」というのがひとつの目標であることがわかります。

ところが、ウルフ村田さんが目指すのは最短1年での1億円達成です。

これが単なるホラで終わらないのがウルフ村田さんのすごいところでして、実際に1年〜2年で見事に「億トレ(億トレーダー)」になられているのです。

記憶に新しいのが、高沢健太さんです。

高沢さんは、2016年10月から株の本当の初心者として100万円からスタート。当初は24万円を溶かしてしまいました。

思案の末にたどり着いたのが、この「億トレ投資法」です。たった2つの指標だけで、株を売買することで1年半で億トレ到達の偉業を成し遂げられました。

当初は借金2,000万円、お子さんの進学にも事欠くような状態で、昼間は保険会社でしっかりと働きながらも、新聞配達、夜は警備員の仕事をこなされていました。

途中、ウルフ村田さんに出会い、ついにはウルフ村田さんのマネージャーを務めるまでになりました。ウルフ村田さんは、「株トレマスタースクール」を開校されています。

スクールに私も入っていますがその授業が終わった後のトークで「自分より優秀な人しかマネージャーにしない」旨のお話をされていたことが心に残っていました。

そのうちのひとりが高沢健太さんでした。

杉村富生さんとは?

杉村富生さんは大正大学客員教授を務められる傍ら、ラジオNIKKEI「ザ・マネー」にレギュラー出演。Kabutanでは、「杉村富生の短期相場観測」を2週間に一度連載されておられます。

杉村富生の短期相場観測

さらに、個人のホームページでは銘柄名にまで踏み込んだ分析を無料で公開されています。

出張先のホテルの宿泊代が日によって違うことからインバウンドによるホテル不足を嘆きつつ、その状態で潤う企業(システム関連)に思いを馳せ、銘柄をズバリ突いてくるところは流石です。

杉村富生の兜町ワールド

このホームページには、杉村富生さんのモットーが明記してあります。
「常に個人投資家のサイドに立ち」
ここからしてすでに私たちの味方であることが分かろうというものです。

これから10年 株で「1億」つくる!」は、2015年10月に出版された本です。2015年から10年かけて2025年に億万長者になれる指南をしてくださっています。

杉村流億万長者の肝は
「上昇トレンドの株をひたすらドルコスト平均法で買い続ける」
ことにあります。そして1-3年で手離す。

買い続ける株を杉村さんは「恩株」と呼びます。買えば買うほど、手元に5万円あるなら銀行よりも株を買えというスタンスです。

そこには「恩株」ならではの裏付けがあります。
株の選び方から分かります。

杉村さんの選ぶ株は、「配当」が必ずあるのです。配当は、場合によっては3%を越えることがあり、銀行の利子0.01%を考えると天と地の差があります。

しっかりとした根拠ある銘柄選びをしているからこその、「暴落時の喜び買い増し」ができるのです。

本の巻末には、2015年当時のおススメ銘柄がずらりとあります。今の株価を調べてみますと、下落しているものもありますが、その場合よく見ると直前に暴騰しています。

しかも10万円以内で購入できる銘柄ばかりです。
1株200-500円がメインです。

この暴騰時に売り、次の銘柄に投資することができたことでしょう。

恩株という「株貯」

恩株は買い方に工夫があります。

1,000円 x 5000株
1,250円で4000株売り
残り1,000株はタダで購入したのと同じ
株価上昇と配当を受け続ける

「マジか?」と信じられないのもごもっともです。しかし、選んだ銘柄が国にとって必要不可欠なものを生み出している企業であるならどうでしょうか?

その企業がないと自分だけでなく国も困ってしまう状態になる業種を選ぶということです。端的な言葉で言えば「国策」です。さらに付け加えば、「成長が見込める国策」です。

この国策に則った社会のトレンドに乗っており、かつ成長が見込まれる銘柄を選びます。

2015年出版のこの本には、現在も話題となっている「人工知能、ロボット、情報セキュリティ、再生医療、ビックデータ、インバウンド」が重要トレンドとして挙げられています。

なぜなら、2015年6月30日に「日本再興戦略2015」の6つのプロジェクトだからです。

このようにして国策として取り上げられたテーマが、2018年、2019年の株価に影響を与えているということです。

長期の国策の例として、「中央リニア新幹線」の話が挙げられています。東京ー名古屋を40分で結ぶ新幹線です。

このプロジェクトは、20-30年を見越した巨大プロジェクトです。つまり、このプロジェクト関連の銘柄はほぼ20-30年株価の上昇が見込まれると考えられます。
*銘柄名、もちろん明記してあります。

杉村法では銘柄数は、2-3個(最大5銘柄)に絞ります。ただし、1個にはしません。「卵をひとつのカゴに盛るな」と同じ理論です。これは、ウルフ村田さんの教えとも重なります。

あまりに銘柄数が多いと管理できないし、集中投資できず、いざというときの現金がないことになります。これをウルフ村田さんは「盆栽投資」と厳しく指摘されます。

逆に長期投資といえども、保有期間は2-3年とキッパリ。確かに、最初に検証したとおり、2018年に天井を迎えている銘柄がありました。

たまには「仕手株投資」もアリ!

長期投資を主とする杉村投資法ですが、なかには「遊びの投資」として「仕手株投資」も紹介されています。長期投資にはいわゆる「クソ株」は使いません。

もちろん短期投資で最悪失っても良い範囲のお金でという縛り付きですが、腹八分目でサッと利確せよとのことでした。

まとめ

いくら長期投資といえども、長くて3年の保有期間を設けておられる杉村投資法。

やはり、国策も首相の考えひとつで変わってしまう恐れがありますし、世相や国内外の事情も関わってきます。

ただ、優良銘柄を買って10年放置するのではなく、3年をひとつの区切りとしながら、世間が今どこを目指しているのかを毎日観察する努力が必要です。

ウルフ村田さんの投資法も同じでして、毎日チャート研究をすることの大切さと、追加するとS高(ストップ高)銘柄や週次ランキング上位の銘柄を見逃さないことが求められます。

長期投資、短期投資に関わらず、毎日の努力は必要なわけです。確かに毎日やることが多すぎてアタフタしていますが、充実した毎日が送れていることは確かです。

あとは、利が乗ってくることだけです…

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