バフェット太郎さんの優しさ
自ら「日本一アンチの多い米国株ブロガー」を名乗る「バフェット太郎さん」。
口が悪いのは、みんなの頭にフックを付けて「米国株と言えば、バフェット太郎がさぁ」と話題にしてもらうためです。
話題にされてどうなりたいかというと、
どこにでもいるクソダサい投資家が、たくさんの失敗とまぐれと、そして数百冊に及ぶ投資本をむさぼり読んで得た知識を積み重ねて(p.13)
作りあげられたこの本と、
実際に、ご自身の苦い経験を踏まえた上で、バフェット太郎さんがベストかつ現在進行形で進められている投資対象とその裏付けを知っていただき、最終的には、
>>米国株投資でみんな儲けよう!<<
という素晴らしい提案本なのです。
どこぞのセミナーに参加すること(交通費、時間、諸経費)を考えると、本代1,500円は格安と言えます。
完璧なマネーマシンは存在しない
タイトルからして「高配当の米国株を定期的に購入していけば儲かる」と思い込んでしまいがちですが、
最初に断っておかなければならないんですが、
唯一無二の完璧なマネーマシンなんてのもまた存在しませんからね。(p.30)
としっかり最初に釘を刺してくれるあたり、バフェット太郎さんは口が悪いだけで、かなり良心的であることが理解できます。
ちなみに「口が悪い」と何度も書いていますが、岡山弁を縦横無尽にあやつる私にとっては、バフェット太郎さんが「口が悪い」とは思えません。
岡山弁の特徴である「命令形文末"ね"」「じゃ」「せえ」などを思い出すと、とてもじゃないけど言えません。
私も普通に使ってますからね。
むしろ、投資初心者でも同じ轍を踏まないように、ご自分が初心者だったときに知りたかった情報を詰め込んだ本ということで安心して読むことができます。
ちなみに、私がこの本を読むときは、Youtuberでもあるバフェット太郎さんのチャンネル動画の声で文章が再生されていました。
要は、この本は「自分で自分のベストのマネーマシンを構築し、実際に行動を起こしなさいよ」という背中後押し本ということです。
実際に私は読後、自分の投資対象を見直し、一部のポートフォリオを変更しました。
ポートフォリオを変更したというと大げさですが、実際は投資対象が重なっていたので、ひとつにまとめました。
読書という「刺激」を自分に入れ(イン)、
どう行動したか(アウト)、
これが読書の醍醐味ですし、著者の望むところだと思います。
「食べたら出す」当たり前のことです。
「読んで終わり」なんてもったいなさすぎます。
実際の行動:楽天積立→マメタス追加
さて、私がバフェット太郎さんのご著書を読んでどう行動したのでしょうか?
行動のきっかけとなったのは、バフェット太郎さんがS&P500連動「パッシブ投資」の一例として「VOO」を挙げ(p.79)、
実際に米国株ETF「VOO」を購入している私が安心した後に、
(p.95)で、S&P500連動銘柄の弱点を突き、バフェット太郎さんが実践されている高配当銘柄への投資の素晴らしさを説いている箇所に出くわした瞬間です。
毎年、下位20銘柄が強制的に入れ替わる「S&P500」。強い株だけが残る最強ETFとなるはずなのに、それが弱点となるご指摘。
まったくもって納得がいくものでした。
「なるほど、ならば早速、私もバフェット太郎銘柄を購入して、毎月3分の再投資を!」
と思いついたのは良いのですが、
その前に必要なのが
「その投資費用を捻出できるのか?」
という話です。
すでに「さわかみ投信」「ウェルスナビ」「純金積立」「ドル円積立」など気がむくままに毎月投資している私。
2020年7月現在、シルバーを筆頭に「ゴールド」の価格が爆上げしており、その前に純金投資を滑り込みセーフできたことに感謝の念が生まれております。
ビットコインとゴールド、ドルは毎日数百円ずつ購入しています。ビットコインは楽天ウォレットで「手動投資」しています。
さて、現在のポートフォリオを見直した結果、バフェット太郎投資まで手が回らないことが確定してしまいました。
何かを中断するか、バフェ太郎をあきらめるか…。
次にやったことは、それぞれの投資の投資対象の比較でした。すると、楽天証券で毎月積立していた「楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全米株式))」が、
ウェルスナビの投資対象と同じ、バンガードETF「VTI」であることが判明。
以前も同じ投資対象であることを確認していましたが、問題視することはありませんでした。
しかし、もともとの「VTI」の経費は「0.03%」に対し、楽天米国株式の手数料「0.162%」と手数料が3倍以上も取られます。
バンガード®・トータル・ストック・マーケット(バンガード)
https://www.vanguardjapan.co.jp/docs/FS_VTI_JP.pdf
楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天証券)
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/detail/?ID=JP90C000FHD2
ならば、手数料1%のウェルスナビにまとめてしまおうというのが本を読んだ後の実際の行動でした。
S&P500連動ETFを購入している私が知ったS&P500の弱点を知り、その解決策として、バフェ太郎銘柄への投資を決意するも、
すでに毎月投資で「資金ロック」されていたので、毎月投資の内容をちょこっと変えた、ただそれだけです。
そもそも、バフェ太郎銘柄への高配当米国株投資は、毎月3分ですが、手動で買い付けをしないといけない上、
約定代金が最低でも1,120ドル(10万円)以上で、現地課税を取り戻すための「確定申告」が必要となります。→参考 p.47-48
この段階で「面倒くせ〜」となる私は、手数料1%を支払ってでも、以下を自動化してくれるウェルスナビの比率を上げたのでした。
<ウェルスナビの自動化>
1. 再投資
2. 発注
3. 資産配分
4. 商品の選定
5. 自動税金最適化
6. 入金
7. 積立
8. リバランス
WealthNaviとは?(WealthNavi)
https://www.wealthnavi.com/about
すでに実現している「利益」と、売却によって実現した「損」を相殺することにより、
その年の利益を圧縮もしくはゼロにし、税負担を翌年以降に繰り延べます。
DeTAX(デタックス)について教えてください(WealthNavi)
https://support.wealthnavi.com/hc/ja/articles/222884168
月々定期的に積立するだけで、これだけのことをやってくれて「年1%」の手数料ってどう考えても安すぎると思うのですが、皆さん、いかがでしょうか?
しかも、長く継続投資すれば「長期割」と言って手数料の割合を安くしてくれます。私は「0.04%」割引が効いて、現在「年0.96%」になっています。
楽天全米の積立を中断した私は、ウェルスナビのサービスのひとつである「マメタス」を有効活用することにしました。
マメタスは、毎日100円から1,000円まで自動積立が設定でき、自動的に毎月の買い付けに追加してくれます。
本来は「おつり投資」の一環だったのですが、毎日コイン積立が私には魅力的です。
この毎日コイン積立を現在「毎日100円」としていましたが、「毎日200円」にすることにしました。
100円積立の次が「500円」なので、追加の100円は「スポット購入」します。つまり、
毎日手動でスポット購入するのです。
スポット購入は「ワンタイム積立」と呼ばれ、右下の「+100円」をタップするだけでできます。
毎日ビットコイン積立を楽天ウォレットでしている私にとっては、特段、負担とならない毎日の日課のひとつになります。
バフェ太郎銘柄投資では、S&P500連動銘柄の弱点を指摘されましたが、ウェルスナビでは、主力の「米国株 VTI」以外にも、
日欧株
新興国株
米国債権(AGG)
金
不動産
に分散投資されています。これでバフェット太郎さんご指摘の弱点が薄まることを期待しています。
結局は「米国株投資の金額を増やす」ことに落ち着いた私のバフェ太郎本。
毎日のブログ更新にYoutube動画更新とお忙しい日々を過ごされているバフェット太郎さん。
あの素晴らしいYoutube動画は、外注ではなくすべて自力でなさっていることを知り、さらに尊敬の念が生まれました。
努力の人でもあるのです。
そんな不屈の闘志を持ち、毎日戦い続ける姿を拝めることにまたしても感謝の念が生まれる今日この頃です。
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