歳とるとさらに思い込みが強まる
菓子パンの賞味期限
荷物の中身
どうすれば?
<結論>
面倒くさがらず、思い込まず、まず聞く癖をつける。
「迷惑の芽」をつぶすための数十秒なら許される。
更新日:2020年5月27日
歳のせいなのか?自分が思っていることが正しいと思い込み、実行すると間違っていることが増えてきました。
まだ間違っていることに気づくからマシ?老後のために改善方法を考えた話です。
そこに書いてるじゃん?
「賞味期限、切れてるよ?」と母に言ったのは数日前。それに対する母の答え「全部同じ賞味期限だと思ってた」。
どういうことがお分かりでしょうか?
確かに複数あった菓子パン。そのひとつの賞味期限を見て、同じ日に購入したものだから「同じ賞味期限」と思い込んでいたのです。
「いやいや、袋に書いてるじゃん?」と思います。
ところが見えていないし、見ていないのです。老眼だから。
再度、老眼の恐ろしさを実感した瞬間です。40代の私も老眼を意識するようになりましたが、これはまだ「近くがみえにくい」程度。賞味期限は読めます。
母の世代ともなりますと、菓子パンの賞味期限ですら「見えない対象」そして見えないから努力してまで「見ない対象」となりがちなようです。
これは確かにお店で洗剤の裏面は読めないなと納得する一瞬です。
そして「全部同じ日に購入したのだから、全部同じ賞味期限」という思い込みを正しいと認識し、そのまま自分の中で納得してしまう…
40代の私はおおげさに指摘できない。私もその傾向を自覚しているからです。
解決策として、先日、拡大鏡を購入していたのですが、役に立たなかった模様。
重宝しているようなのですが「見たい」と思った瞬間に「拡大鏡を出す」というワンアクションが必要なので、最近はほこりをかぶりがちになっていることには気づいていました。
やっぱり面倒くさいのはダメなんです。
私が一番知っています。
しかも台座があるのでこれはさすがに家の中専用。持ち歩くには無理がありすぎる逸品です。
ならばと次の解決策として私が次に見つけたのが「KISSO」。
必要なのはむしろ、買う段階の「お店で使える拡大鏡」ではないのだろうか?と考えてのことです。
*約2倍(度数4)
度数と倍率の関係はこちらのサイトが詳しいです。
メガネ型ルーペ(拡大鏡)と老眼鏡はどう違うの?(paperglass)
https://www.paperglass.jp/info/differenceloupe/
メガネの生産地「鯖江」で培われた「実用品」としての一面と軽さ、手軽さ、おしゃれ感。
KISSOなら、首にかけたままで買い物に出かけられます。
お値段、かなりお高めですが、歳をとっても意識高い系でありたいのは、どの女性でも同じ。母の「女子という意識」だけは守ってあげたい子どもとしての40代です。
やっぱり「それなり」を選ぼうとしたら「それなり」のお値段はするんです。これに納得しないと買うことができない逸品です。
とりあえずどんなもんかを試したい場合、お気軽992円(送料無料)。
*約1.8倍(度数3)
*売り切れ続出のところを見ると、かなりの需要ありと見た
「なら100円の老眼鏡でなく、高い老眼鏡を買えば良いじゃない?」
そのとおりなのですが「まずなくすこと」を前提に考えると、5-6個は必要であることを認識してください。紐が付いていない限り、どうしてもそうなるのです。
さらに、老眼を認識するまで「ノンメガネ人生」を送ってきた母にはメガネをかける習慣がないので、必要なときにしか掛けません。
このワンアクションがまたしても面倒くささを生みます。
だから賞味期限が見えなくても、わざわざメガネをかけないし、横に置いてある拡大鏡で確認しないという非常にまずい流れになりました。だからこその「首掛けルーペ」なのです。
かたや私のスマホ。米軍基準の透明ケースに、100円のスマホリングをつけ、自分の身とつなぐ命綱を必ずつけています。自分を信用していないからです。
つまり「命綱」こと「ヒモ」がついた拡大鏡なら、出かける際に首にひっかければ良いだけですし、無くすことはありません。
首から外したら必ずここに入れるポイントさえ決めておけば大丈夫です。
まあ、お値段を考えるとどこに置いたか分からないというようなところには置かないはずですが・・・分からない!
40代の私自身、すでに3つのことを同時進行できなくなっているので、何かをしながら何かをすると最初の何かをどこまで済ませたのか分からなくなります。
ここに置いたはずなのに無いという虚無感。
その辛さは良く分かります。
母に自分の老後を見ているのです。
もう馬鹿にできない、明日は我が身の危機感でいっぱいです。
次に、驚かされたのが「箱の中身が分からないので開けた」です。
現場状況の写真↓
横に書いてるよ~
確かに、伝票の張り付けられた上面には英語の製造会社名しか書いていなかったのですが、箱の側面に内容物がばっちり書いてあるのです。
*「強化段ボール箱」使用
災害のための備蓄用飲料水でした。備蓄用なので、箱の上面ではなく、側面に「備蓄用飲料水」と書いてあるのです。しかも、緊急連絡先までご丁寧に書いてある。
箱は5面からなりますが、母は自分が見るときに一番見やすい「上から」しか箱を見ていなかったため、内容物が分からず「開けた」のでした。
確かに上面だけ見ると、何が入っているか分かりません。
備蓄用飲料水:開けずに保管してください。
「横に書いてあるじゃん」と指摘すると「本当だ」と。ああ、自分が見たいものしか見えていないんだと納得しました。押してダメなら引いてみるが難しくなっているようです。
そしてこのような状況になればなるほど、これが私の未来の姿だと日々心に刻んでいます。
独居老人確定の私の未来。母と同じくらいの年齢になるとこうなる。なら今、どうするべきか。これを考えておくのです。
解決策を考える習慣はできています。
そして出した答えが「聞ける人や確認できる人がいるなら、躊躇せずに聞く」。
これです。しかし、これが非常に難しい。自分は正しいと思い込んでいるからです。
母の場合は「開ければいいじゃん」。
人に聞くより数段、楽なのです。
だから「自分の思い付いたことが正しいか確認する癖」をつけないといけない。これが私の今の課題です。本当に難しいんですよ。自分を随時、疑うことですから。
さらに「まだ聞ける人がいるからマシ」このように考えを変えないといけません。
さらに、私の場合、ひとつのことでも3回同じことを繰り返しするだけなのに、2回やったか3回やったか忘れる悲しさがあります。
2回目に集中しすぎてしまい、2回目を終えたときに、2回目か3回目か分からなくなるのです。3回目なのかもしれないぞと。
私だけじゃないとちょっと安心したツイート↓
わかる。3回くらいから「今2回入れただけだっけ」とか迷い始める。
— 余文旅硯 (@yuwencs) May 31, 2020
たかが米をカップで4~5回計る間に、なぜ人は記憶をなくすのだろう「だいたい3回目くらいに何度目?3回目でいいんだよね?って思う」→様々なライフハックも - Togetter https://t.co/U8AHXPhYcY
だからこそ、自分自身の老化に対し、真摯に向き合い、どう対処すべきかを先回りして決めておく必要があるのです。
3回問題については、2回やったか3回やったかを確実にするために、1回できたごとにメモするなり、何かを動かすなりしてチェックできる方法を考え出す。
しかも、その方法は1度考えて終わりではありません。そのチェック方法がすぐに身に着けられるかどうかの定着感も大事です。自分の中で定着しなかったら、次の方法を考えるのです。
考えることをやめないことは老化防止になりそうですが、実は、それをやめると私の信頼度が失墜してしまいかねない生死の戦い。いや、まさに老化との闘い。
出た芽をすべて狩りつくすようにする。その都度する。
そうしないと夜中に「ハッ!もう1回やってなかったかも?」といきなり思い出して眠れなくなります。
ここまでやっているから自分が正しいと思い込む
そんな自分の老化と向き合うことで病気になりそうな私の問題は、解決策を出して対策しているから「正しい」と思い込むことです。
間違ったとき、必ずメモして今後に生かそうとします。
それは良い。
メモしているので、間違っていないと勘違いするのです。
ここまで努力したから大丈夫と自分が正しいと思い込んでしまうのです。
個別株投資と同じです。
ここまで勉強したんだから「絶対もうかるはず」と思い込んでしまうのと同じです。
つまり「メモした内容が間違っている可能性」を捨てているということです。
だから確認できる人がいれば確認してからやることが必要ですが、できていないのが現状です。これを何とかするのが私の次の課題です。
変なプライドがあるのでしょうか?
いいえ、単に迷惑をかけたくないと思っているのです。
相手は忙しいことが充分に分かっているので、その貴重な時間を私の確認のために取らせるのは申し訳ないと思ってしまいます。
それがむしろ返って迷惑をかけているいう現状。
気が変になりそうです。
だから、その前に「迷惑の芽をつぶす」。
「時間を取らせている」から自分の都合の良いように「視点を変えた」だけかもしれません。
「迷惑の芽をつぶすためなら、数十秒の時間をもらおう」
おばさんの図々しさを押し出していく所存です。
ただただ「これはこれを使ってこうすれば良いか」を確認するだけなのでできるはず。
母の老眼による確認の甘さは、生活に問題をきたさないので可愛いらしいものです。
私の思い込みによるミスは生死を分かちかねないので、先回りして「迷惑の芽をつぶす運動」は地道に続けていく所存です。
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