努力を継続する意思を持てるか?


更新日:2020年7月26日

サブタイトル「不条理な会社人生から自由になれる」とありますが、「一生学び続ける努力を継続できる人だけに限る」という但し書きが隠れていることに注意です。


10年後に本気出しても遅い

あと10年もすれば、サラリーマンは確実に絶滅することになるのです(p.190)
多様な働き方を可能にする

働き方改革の実現(総理官邸)最終更新日:令和元年5月30日
http://www.kantei.go.jp/jp/headline/ichiokusoukatsuyaku/hatarakikata.html

橘さんは「はじめに」で安倍政権が、掲げる成果主義による評価を目指す「働き方革命」をすでに「時代遅れ」とぶった斬り、

世界はすでに「プロジェクト単位の仕事(3.0)」と「フリーエージェント(4.0)」に移行していることを指摘されています。

フリーエージェントといえば、ひと昔前にダニエル・ピンクさんで有名になりました。
出版は、2002年です。
その後、新装版が2014年に出てます。


「10年ひと昔」と言いますが、すでに20年前に話題になった働き方「フリーエージェント」。

世界はすで「フリーエージェント」実施に動いているのですが、日本は日本のやり方「年功序列」を守り続けています。

日本には日本のやり方がありますし、それが日本人の特性に合っている上、働いている側としてもそれを望んでいるならば問題ないですよね?

実際、私もパートのおばさんでありながら、その恩恵に預かっているので、文句は全く無いです。

しかし、日本に来られた外国の方からして見れば非常に奇異なことに思われるようでして、

我慢すること自体が良くない
嫌だったら、仕事を変えればいい

僕からすると、なんだか全部言い訳に聞こえてしまう

なぜ、もっと早く帰れるような働き方に変えようと努力しないんだろう?

厚切りジェイソンは語る 理想的な働き方の実現に必要なのは、意志と行動力(mon-ja.net)
https://mon-ja.net/190725-01_atsugiri-jason/

とお笑い芸人かつ現役のIT企業役員の厚切りジェイソンさんは考えるのでした。

お笑い芸人にフルベットせず、IT企業役員というお堅い職業の二足のわらじ、いやまだ他にもご活躍の場をお持ちかもしれない厚切りさん。

もちろん、ご自身の努力の結果ということです。

今回の「働き方2.0vs4.0」を読んで実感したのは「死ぬまで努力し続けなければ生きていけないこと」でした。

私はサラリーマンではないので、10年後にサラリーマンが絶滅するとしても取り立てて衝撃はないのですが、

橘さん的には、
勉強し続ける努力ができないと、
自動的に落ちこぼれるけど、
それ「自己責任」だから。
という話です。

「努力し続けることができるのが天才」と通じるような気がします。

天才の場合は「綺麗な蝶を追いかけていたら、富士山の頂上でした」になるのですが、一般人の場合はどうすれば良いのでしょうか?

2019年出版のこの本、2029年まであと9年残っています。

コロナ恐慌のテレワークという働き方で会社に行かなくても良いと分かり始めた会社人の方々と上層部は気づき始めています。

サラリーマンという会社に依存した働き方がなくなってしまったとき、個人間で仕事を奪い合う日常が訪れることを。

そのときに「選ばれる側」になれるのか、「指名されて選ばれる側」になれるのか、はたまた「選ぶ側」になれるのか、立場によって報酬に差が出ることは明らかです。

「選ばれる側」で必要なことは、「選ぶ側」になってみれば良く分かります。

自分がお金を出してやってもらうことがあるとして、
1. 東京大学博士課程卒、いくつかのスタートアップを経験
2. 一度も会社勤めをしたことがないパートのおばさん(私)
のどちらに頼みますかという話です。

とうてい今から東大に入学することはできませんので、別の方向から「自分の良さ」がアピールできないと無理ですし、

そもそも東大卒と競うような案件に手を出さなければ良いのですが、

このとき東大卒の考え方としては「特に働く必要はないけれど"報酬額は関係なく"、その案件に興味があるから応募してみた」という場合も大いに考えられます。

これが「FIRE」という働き方です。

FIREという働き方は、20代のうちに一生分のお金を稼いであとは悠々自適に暮らすというイメージがありますが、

橘さん的には、
会社や組織から自由になって好きな仕事をすること(p.260)
です。

お金の心配をする必要がないから、好きな仕事だけして生きていく生き方を指します。

その仕事が取れないと明日の生活もままならない逼迫した思いの応募と、これまで自分がやってきたことだからお手伝いできますよ!という応募、どちらにお願いしたいでしょうか。

東大卒でなくても、その道のプロがおられたら、同じ報酬を払うとしてわざわざ未経験のパートにお願いするかいうことです。

答えは明白。

私も含めて、お金を払う側というのはとてもシビアです。

Amazonや楽天市場で買い物します。

同じものを購入するなら、1円でも安く、かつ送料無料のもの、さらにレビュー評価が怪しくなく良いものを血眼で探しますよね。

そのときの「選ばれる側」に自分がさらされる未来が待っているということです。

それに対応できる唯一の方法が「努力による自己能力の向上」なのです。

さらに「働き方」もひとつではなく、能力によって階層化します。それぞれの階層では「個人対個人」ではなく競争する相手が変わってきます(p.187)。

この図、怖いです。


何でも無料で学べる世界なのに…

インターネットで世界と常時つながっている現在、知りたいことや学びたいことがあれば、いつでもどこでも調べることができます。

ということは、インターネットさえ繋がっていれば、いつでもどこでも働くことができます。それを日本人でいち早く取り入れておられたのが、高城 剛さんでした。

すでに2014年に「20年後」の未来を予見して行動する男、それが高城さんです。

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高城さんには、かなりの影響を受けている私です。


未来を生きるために必要な最低限のモノとは何かを改めて考えさせてくれた上、
>>持ち物はスーツケース2個以内に収めること<<
というマイルールを作ってくれた恩人です。

これまで何も考えずに、
「何かを物理的に所有すること」
が私にとっては無意味だったことを知らしめてくれました。

こんまりさんバリの大処分の後、残った荷物だけあればどこでも移動できるというだけでなく、災害対策にもなりました。

デメリットとしては「いつでも買えるから、とりあえず捨てるクセ」がついたことです。捨ててみて、また欲しいと思ったものが自分にとって大切なものだからです。

生活は一定の基準ができましたが、働き方のマイルールがまだできていない私。

サラリーマンという安定した身分でないこと、そして独身というで、親戚または一般の方からバカにされてきた人生でした。

>>普通の人ができることができていない<<

というのは、日本では、特に地方では、非常に孤独です。

同じような生き方をしている方がいないので、自分自身の生き方が正しいのかどうか分からないけど走り続ける人生でした。

20年ひと区切りで、これまでやってきたことをスッパリやめた2020年。私のこれからは「老後のため」にあります。

橘さんの本により
勉強し続ける努力ができないと、
自動的に落ちこぼれるけど、
それ「自己責任」だから。
を肯定的にとらえれば、努力さえすれば報われる可能性が高まるということです。

ただし、努力の方向が「あさっての方向」にならないように目的地を間違わないようにしないといけません。

そのために、こうして読書をしているとも言えます。良かった〜勝間和代さん講師のときの「フォトリーディング講座(2日で10万円)」を受講して…。

ネットでも「カーンアカデミー」をはじめとする無料のオンラインコースが大学も含めて次々と公開されています。

カーンアカデミー
https://ja.khanacademy.org/

学ぶ手段はあふれているのに「なぜ学ばない?」という世界になっているのです。お菓子はあるのになぜ食べない?くらいの気軽さで。

だからこそ、自らを奮起させ、学ぶ努力をさせるよう仕向ける強い意思が必要となります。そうさせるためには、まずは「健康第一」。

健康第一の第一歩は「睡眠」です。

Zeppy投資チャンネルに彗星の如く現れた「高橋ダン」さん、毎日ブログとYoutube動画を更新されている努力のひと勝間和代さんも、

>>毎日9時間の睡眠<<
を推奨されています。

私も毎日9時間の睡眠を取りたいのですが、朝5時に目が覚める体質のため、入眠時間を20時にしないといけないのですが、どうしてもできずにいます(笑)


報われる努力と健康への投資を続けることができれば、未来は明るいことは分かった私が今日からできることは何でしょうか?

とりあえず、2月から始めている「簿記3級」の合格に向けて週末の勉強を続けることは当然のこととして、常に頭の中で「生き残るための、選ばれるための努力とは」を実際に行動に移します。

ちなみに冒頭にある「働き方5.0」ですが、ムーアの法則で人間が追いつく以上に性能が良くなった機械。あやつっていると思っていた人間が、実は…という未来が描かれています。

まるでSFなのですが、過去のSF小説が現実になっている現在を考えると不思議ではありません。怖くもあり楽しみでもあります。


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