スマホでできる!確定申告修正

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iPhoneでe-Tax確定申告done

確定申告→ワンストップ申請が無効に

どうすれば?



<結論>
e-Taxで上書き修正して再送信
(スマホでOK)


<素晴らしさ再確認>
マイナンバーカード
e-Tax


<スマホ修正で難しい点>
パソコン画面で表示される
「修正ボタン」がモバイル画面で出てこない


<スマホで確定申告を修正する方法>
1. iPhoneに保存したdataファイルを読み込み、「寄附金控除」入力欄まで「戻る」タップ
2.「寄附金控除」で「ふるさと納税」追加
3.「次へ」繰り返し
4.「STEP 2」になるので「STEP 5」まで進む
5. 担当税務署に送信
6. dataファイル、PDF保存


市県民税の徴収票を確認したら、ふるさと納税分が引かれていなかったのでスマホのe-Taxで修正申告した話です。

更新日:2021年6月27日



なんか多いと思った

「つみたてNISA」「iDeCo(イデコ)」「ふるさと納税」は、アルバイト生活の私でもできる節税対策です。

それぞれ節税対象となる金額に制限はあるものの、利用するだけで「即お得」という制度は滅多にありません。

どうして使わないという選択肢があるのか?くらいの勢いです。

もちろん私はすべての「節税お得制度」を利用できる金額ギリギリまでを活用しております。

この3つの節税お得制度のうち「ふるさと納税」は、毎年「市県民税の徴収票」が届いた段階で節税できたことが確認できます。

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「ふるさと納税」は、一応名目上、自分の住居地域以外の地方自治体を応援するという形になっていますが、

実際は「2,000円の負担で金額制限ギリギリまで自由に使えるお金」です。

さらに、所得が多ければ多いほど「ふるさと納税」で得する金額が増えるので「2,000円の負担」の意味も変わってきます。

例えば、年収300万円シングルの方なら「年28,000円」までふるさと納税にお金をかけることができます。

この場合、2,000円負担なので、市県民税で「26,000円」が差し引かれてお得になります。「お得」とは、支払う税金が安くなるという意味です。

年収500万円になりますと「61,000円」まで利用できて実質「59,000円のお得」。つまり、年収が上がれば上がるほど、使わないと損な制度です。

控除上限額の早見表(auPAYふるさと納税)
https://furusato.wowma.jp/guide/simulator_upper_limit.php

上記リンク先の表にある「給与収入」は、源泉徴収票にある「支払金額」のことです。

せっかくの「節税お得制度」も、結局は収入が少ないと節税できる金額も少ないのですが、そんなことはどうでもよろしい。

目の前にぶら下がったニンジンがいくら小さくとも確実に節税できるなら使わない訳にはいきません。

そんな私は、今年度もバッチリ「ふるさと納税」を済ませております。ところが、届いた「市県民税徴収票」を見てビックリ。

なんと節税されているはずの金額が表示されていないのです。「寄付控除」の項目が無い!

「は?どういうこと?役所の間違いか?」



ワンストップ申請が反映されていない理由

とまず、40代は自分が間違っているという考えは浮かばず、すぐに発行元の役所が間違っていると考えました。

その理由は、ふるさと納税した際に「ワンストップ申請」を選択し、必要書類をふるさと納税先の自治体にお送りしていたからです。

ワンストップ申請は、自治体同士で税金割引の手続きをしてくれる方法です。

私がふるさと納税した先の自治体が、住居地域の自治体に

「この人はうちの自治体にふるさと納税してくれたから市県民税安くしてあげてね」

と自治体同士で連絡しあってくれる便利な制度です。使わないわけありません。

去年も「ワンストップ申請」できちんと市県民税が割引されていたのに、なぜ今年になって割引されなかったのでしょうか?

それを考える上で大切なのが、去年と今年で違ったことをしていないかをじっくり考えることです。

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そして、私が思いついたのが「e-Taxによる確定申告」でした。

結論から言えば、確定申告すると「ワンストップ納税が無効になる」ことが、私のふるさと納税が無になった理由でした。

もちろん「e-Tax」の寄附金控除の入力欄には「ふるさと納税」も入力できるようになっています。

ところが私は、ふるさと納税は「納税」であり「寄付金のひとつ」ということをすっかり忘れていた上、

「ワンストップ申請しているから入力しなくて良かろう」

ふるさと納税の申請が「ワンストップ申請」と「確定申告」により2重申請になってしまうといかんと勝手に考え、寄附金控除の欄に「ふるさと納税」分を入力していませんでした。

その結果、市県民税が割引されていませんでした。つらい(^O^)

ふるさと納税の確定申告について調べたところ、なんと「ワンストップ申請」した後に確定申告すると、

>>ワンストップ申請が無効になる<<

ことが分かりビックリ仰天。あわてて確定申告の修正を決心しました。そんな隠れコマンド知ってる方、おられますか?

確定申告を行うと、ワンストップ特例制度の申請が自動的に無効となります。

ふるさと納税ワンストップ特例を申請後に確定申告が必要になったら?(Allabout)
https://allabout.co.jp/gm/gc/477651/

ちなみに、今年になって確定申告をしようとした理由は、
・マイナンバーカードの活用
・e-Taxをやってみたかった
・一般の寄付金でお金が戻るか知りたかった
の3つです。

一般の寄付金(4件 合計 20,000円)ですが、確定申告したことで見事に「約7,000円」が還付金として戻って来ました。

還付金が戻って来たことで、確定申告の役目は終わり。そう思い込んでいたのです。まさか、ふるさと納税まで影響するとは!正直、

>>確定申告の修正?面倒くせえ!<<

と「今年分のふるさと納税はもういいか」と諦めかけたのですが、1日のバイト代と比較したら大損することを直視し、修正を決意しました。



役所→所轄の税務署→国税庁サポート電話

ミスをした場合の解決方法

確定申告書類
再度提出

●本人確認書類
●印鑑
●寄付金受領証明書(e-Taxの場合)

やらかした・・・ふるさと納税したのに住民税に反映されていない。その理由と解決方法を解説。│お金に生きる(2021年6月21日更新)
https://ideco-ipo-nisa.com/50272

私と同じ困難を乗り越えた方の記事を拝見し、役所に出向くことを決意。

本当は、午前中バイトを休む時給とふるさと納税分を比較したら、休んででも修正する方が得だったからです。

まず、役所の納税課に電話し、修正に必要なものを聞いてみました。

すると「お金に生きる」さんが約10分で済ませられたはずの修正が、我が自治体の納税課ではできないというのです。

「所轄の税務署で修正してください。」

は?どういうこと!?
自治体によって確定申告の修正を対応できるところとできないところがあるらしいのです。

とはいえ、結果的に納税課による税務署への丸投げのおかげで家にいながら「e-Tax」の確定申告の修正ができることになったので良し。

どういうことかと言いますと、役所の納税課に所轄の税務署に行けと言われた私は、税務署に電話し「必要なもの」を確認しようとしました。

税務署への電話というのも非常に厄介でして、すぐに「人間」につながりません。必要な項目をプッシュさせるタイプのものでした。


しかも、所轄の税務署ではなく、国税庁のコールセンターにつながるという「たらい回し」。

存分にイライラしている私の電話に対応してくださったのが、物腰柔らかな紳士でした。

その紳士が私の状況をうなずきながら聞いてくださった後、開口一番に言われたのが

>>e-Taxで修正できますよ!<<

という天国言葉でした。神はここにおられた。

は?どういうこと!?

役所の税務課でも「e-Taxで確定申告した」と伝えていたのですが、e-Taxで修正申告できるなんてアドバイスは、一言もありませんでした。

「所轄の税務署で」の一点張りでしたよ!?

混乱しながら紳士の話を伺ったところ、e-Taxホームページに修正ページへのリンクがあり、そこから「dataファイル」を読み込ませて修正するとのことでした。

*dataファイル: パソコンやスマホからe-Tax経由で確定申告するとその内容が保存できる。これを「dataファイル」と呼ぶ。

もちろん、初回と同様、必要な添付書類は不要です。

「簡単じゃねえか!」

もちろん「dataファイル」は、私のことですのでiPhoneに残しています。「ファイル」アプリに確定申告フォルダを作成していました。

ファイル>ブラウズ>ダウンロード>このiPhone内>確定申告

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「分からないことがあったら、またお電話ください!」
「使い方を知りたいときのコールセンターへのプッシュ番号は、1→1ですよ」

クロージングも完璧なご指導で私のご機嫌も上々!すぐに修正することにしたのですが、またしても壁が立ちはだかるのでした。



パソコン画面とスマホ画面表示が違う!

税務署コールセンターの紳士から教わったe-Taxホームページの画面を確認すると、確かに「新規に更生の請求書・修正申告書を作成する」の項目がありました。

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https://www.keisan.nta.go.jp/kyoutu/ky/sm/top#bsctrl
*パソコン版
*「Puffinアプリ(有料版)」で開きました


「簡単すぎる!」と意気揚々とパソコンを使わない生活の私がiPhoneで同じURLへ進んだところ大問題!

>>「新規に更生の請求書・修正申告書を作成する」の項目が表示されない!!<<

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IMG_9175https://www.keisan.nta.go.jp/kyoutu/ky/smsp/top#bsctrl
*スマホ版

「作成開始」と「保存データ利用」しか項目が無いのです。なんという嫌がらせでしょうか!

しかし、よくよく考えてみますと、パソコン画面で表示されている内容とスマホ表示される内容が大きく食い違う必要はないはずです。

e-Taxを利用される方が皆さん同じように確定申告ならびに修正申告できる状態でないと「真のe-Tax」とは言えません。

つまり「スマホでも何らかのやり方がある」ということです。

まず、紳士の言葉から送信したときの「dataファイル」を利用することが想像できます。「dataファイルを修正し、再送する」流れは間違いないはずです。

試しに「作成開始」をタップしてみますと、本当に最初からの作成となり「とっても面倒」。
こちらの方法は、すぐ却下です。

「保存データ利用」
しか選択肢は無いことになります。

「保存データ利用」をタップし、ファイルアプリに保存されていた「dataファイル」を読み込ませ「作成再開」させたところ、

「申告書等の送信作業は終了しました」
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とふるさと納税を入力していないときの申告書の進行状況が表示されます。これを修正したい。

単に寄附金控除をひとつ追加するだけなんです。
しかし、これが非常に難しいパズルでした。

「寄附金控除」の項目までどうやって戻れば良いのか分からないのです。戻ろうとすると「データが保存されません」とか言いがかりをつけてきます。

どうでも良くなった私は「データなんか保存されなくても良い」と半ばあきらめの気持ちで「戻る」と「データが保存されません」にOKしたところ、

「戻る」たびに「ひとつ前の項目」に確実に戻っていることが分かりました。

>>これは使える!<<

と寄附金控除まで戻り、ふるさと納税を追加入力し「あーあ、これから戻った分、入力し直しか〜」と思い「次へ」をタップすると、

>>以前の入力データが残ってる!<<

つまり、寄附金控除にふるさと納税を追加入力した後は「次へ」をタップし続けるだけの簡単なお仕事でした。

最初の確定申告と同様に、入力後のPDFファイルを確認し、担当の税務署に送信したところ、電子署名を経由し、見事に修正された申告書が「受付完了」。

受付番号と受付日時が更新され、修正申告を送信した日時になっていました!

当初は、役所から税務署まで出向いて修正せよと言われた「e-Tax」の確定申告でしたが、無事に家で寝転んで修正送信できました。

追加入力した「ふるさと納税」の添付書類も不要です。これだからe-Taxは楽なんです。

「困ったら、まず専門家に相談しよう」

改めて心に留めた次第です。



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