「常識を疑え!」は、よく聞く言葉です。 じゃあ、その「常識」って何でしょう?タイトルにある「自分が信じていること」は常識の一部でしょう。この御本では、それ以外の常識や「疑うべき」考え方についてひとつひとつ項目をあげて解説してくださっています。

表紙裏、めくれば右手に
「私たちは、
 自分が信じているようにしか

 物事を見ることができない。」

と強力な、かつこの御本の本質をズバリと語ってくださっています。

「自分が信じていること」は、目次に書いてあります。「はじめに」で「現在私たちがいる世界ほどチャンスに満ちあふれている時代はない」と見出しがあり、なのになぜ行動していないのか!と問われているかのようです。

すべて小見出しは「〜を疑う」で端的に示されています。自分が気になる(つまり弱いと思っている)ところから読み始めるも良し、フォトリーダーには懐かしの「重要な文章に縦線が入っている」スタイルなので、まずそこだけパラパラと速読してから後で読みなおすも可能です。

<フォトリーダー懐かしの教科書>この本では、あのイラストが重要なことを示してましたよね!基本に忠実に!
私が、気になった上位2項目は、「価値観を疑う」「ベネフィット(利益)を疑う」です。「価値観を疑う」では、皆さんご想像できますように、様々な価値観があることを認めることはもちろんですが、それらの価値観の間を浮遊できるようにすることが勧められています。ひとつの価値観にとらわれず、むしろ物事の見方を増やせと言うことです。

「ベネフィット(利益)を疑う」では、誰のための利益かを考えることを指摘されています。三河商人の「三方良し」はさることながら、「本当に相手の利益になることを確信しているか?」を再度確認することが重要です。相手の利益になるとしながらも、実は突き詰めると「自分の利益」のためになっていないか、常に疑問を持つこと。行動の裏には、その人の価値観が透けて見えると言う話です。

人生の可能性が「質問の質」で決められることも心に残った言葉のひとつです。小さなことでも「なぜか?」と考える癖をつけることで、勝間さんの言われている「毎日数%の改善」ができ、最終的に自分の生きたい人生を自信を持って歩めるようになる。無職の私は、長谷川さんに励まされたような気がして嬉しかったです。

ちなみに文中、苫米地英人さんのことが言及されている場面があり、これも共感できたポイント!