セグウィット?
すでに終わった話?
何がどうなった?
<結論>
Segregated Witnessの略
(分離した)(認証)
(分離した)(認証)
ブロックチェーンのブロック容量を
小さくする技術
スケーラビリティ問題対策のひとつ
更新日 : 2018年7月27日
2018年7月21日、東京大学で開催された「HashHab2018」の復習をしております。今や、復習というより、今まで調べてなかったことのツケが一気にきている状態です。
とはいえ、これまで分からないまま聞き流していた言葉を知るという楽しい体験をしております。皆さんも分からないまま使っている言葉って意外とたくさんあるのではないでしょうか?
そのため「ビットコイナー反省会」や「コインストリート」、著名な方々のTwitter で聞きかじりした言葉の意味が理解できるようになり、「そういうことだったんかい!」と納得できたりするのです。
なんとなく頭にあった言葉が、形を持って動き出すようなイメージです。とりあえずTwitterでも聞いたり、読んだりしておくというのは大切だなあと改めて感じている次第です。
しかもTwitterですと、最前線でご活躍されている方々の生の考えをリアルタイムで知ることができるのでちょっとドキドキします。
そんなに人を惹きつけるビットコイン、引いてはブロックチェーンとは一体何だろう?というところから入りました。
そして、まずは買ってみないとと、取引所に登録し、投げ銭をし、積立をし、今に至る…と。
*積立は月数千円。ご期待に反してチョボチョボです…(笑)
ほんの数年前からの話です。
当初、1BTC = 6万円でした…今考えると信じられない価格ですね。
大人の2年はあまり変化がありませんが、
子どもの2年は生まれて歩き出し、喋りだします。これによく似ている気がします。
子どもおらんけど。
「ビットコインは終わった」
というのは、投機筋の話でしょう。
「HashHab2018」に参加した身としては、やっぱり「まだ始まっていない」感じがしています。
可能性は無限大で、可能性を感じているからこそ、会場に入りきらない応募があったのです。1ヶ月すぐに応募して良かったです。
クラウドファンディング効果で特別席でしたし!
当日、大石さんとすれ違ったのと、女子トイレに並んでいたら後ろにビールさんがおられて挙動不審になったのが今回のハイライト。
大石さんもビールさんもそのままで。当たり前ですが、当たり前じゃない現象。有名人に出会ったときの一般人の反応です。
そのまんまだったのが逆にびっくりしました。
今日は、野村総研の畑島さんの発表にあったかあたSegwit(セグウィット)について調べてみました。
ビットコイン枠のオンチェーンの種類
Segwit(セグウィット)
Sidechain
Big block
Sidechain
Big block
Segwit(セグウィット)とは?
ビットコインの取引を記録するブロックチェーンは、その取引記録を残すがあまり、記録量が多くなってきたのが問題となりました。ブロックチェーンは、取引記録のまとまりであるブロックのつながりのことを言います。
ひとつ前のブロックの一部が次のブロックに影響するので、基本的にブロックチェーンの取引記録は変更・改ざんできないことになっています。
そして、ブロックチェーンを正常に動かし続けるための仕組みがあります。
ブロックチェーンの中の仕組みを「オンチェーン」、ブロックチェーンの外で働く仕組みを「オフチェーン」と呼びます。
ブロックチェーンの取引記録の記録量が利用者と取引が増えたことから莫大な量になってきました。それに伴い、取引が完了するまでの時間がかかるようになってきました。
手数料を多めに支払った方の取引を優先するも、焼け石に水で、結局、ブロックチェーンの仕組みを変更することでしか解決できないということになりました。
ブロックチェーンの仕組みを変える
ブロックチェーンの仕組みを変えるとして、どこを変えましょうか?それは先ほどの説明で出てきたブロックチェーンとそれを取り巻く技術で何とかしようということになります。
それぞれのパーツで少しずつでもデータ量を減らす努力をし、全体で大きな節約になるようにします。
<それぞれのパーツ>
1. 基盤となるブロックチェーン自身
2. ブロックチェーンの中で働くオンチェーン
3. ブロックチェーンの外で働くオフチェーン
2. ブロックチェーンの中で働くオンチェーン
3. ブロックチェーンの外で働くオフチェーン
それぞれのパーツには、「我こそは一番節約できる!」と名乗りを上げたチームの皆さんがプロジェクトとして新しい仕組みを次々と提案されています。
そのプロジェクトのひとつが「Segwit(セグウィット)」でした。
セグウィットは、ビットコインのオンチェーンで提案されたプロジェクトです。ブロックを細分化したとき、ブロックの検証結果が正しいと認証される部分をまとめて別でやっちゃおうという仕組みです。
セグウィットを適応したらどのくらい節約できる?
通 常 : 1.0MB(いつもギリギリ)
適応前 : 約4.0MB(最大容量)
適応後 : 約1.7MB (平均容量)
適応前 : 約4.0MB(最大容量)
適応後 : 約1.7MB (平均容量)
これはすごい!半分以下!全体で考えるとすごい節約っぷり。
Segwit適用後の理論上のブロックの最大容量は約4MBと言われていますが、ブロックの平均の容量は約1.7MB程度だろうと推測されています。
COINPOST「セグウィット(Segwit)とは?」
この新しいセグウィットという仕組みをそれまでの仕組みに入れ替えるというのは、大変な作業です。
もしかして、ブロックチェーン全体が止まってしまうかもしれませんし、入れ替えることで取りこぼされて認証されない取引が出てくるかもしれません。
さらに、その隙をついたセキュリティ問題もあります。
2017年7月21日、セグウィット賛成派、反対派それぞれの意見が出され、セグウィットがブロックチェーンに適応されることになりました。
*このちょうど1年後、HashHub2018が東京大学で開催されました!
ブロックチェーンは、ビットコインを運用するために使われていた技術です。取引量が増えるにつれ、絆創膏を貼り付けて何とか持たせていたのですが、今回セグウィットを導入しました。
当初のブロックチェーンとは様変わりしながら、まるで生き物のように生き続けて(伸び続けて)いるのです。
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