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「錦と吟(きんとぎん)」は備前焼も楽しめる

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小料理屋さんは敷居が高い?

偉い人に連れて行ってもらおう

リクエストするならどんな店?


<結論>
備前焼と岡山の地酒メイン
「錦と吟(きんとぎん)」

更新日: 2018年12月5日

少し早い「忘年会」。お世話になっている先生方からお誘いを受けて、岡山市田町の「錦と吟(きんとぎん)」さんに行ってきました!

錦と吟(きんとぎん)
http://kin-to-gin.info/ryouri.html

普段は行かないというか行けないレベルのお店です。

事前に「ラフな格好でも大丈夫ですか?」とお伺いしたくらいでしたが、お電話でも当日でも私のタウン登山スタイルで全く問題ありませんでした。

「錦と吟」お店の位置はココ!

岡山駅から緑道公園川沿いを歩いて15分です。目印は、赤いマンション。そのマンションの一階にあります。マンションの向かいには駐車場があります。

マンションの一階にあるのですが、中央にはなく、マンションまで真正面から行き、左に曲がります。右手には「英国パブ風」のバーがあります。左手に「錦と吟」を示すA4サイズの看板があります。

左手に10mほど行くと、「錦と吟」の暖簾がかかっています。戸は、左にスライドさせて開けるスタイルです。最初、私は戸を手前に引いてしまい、開かなくて焦りました(笑)

お店の中

中に入ると、左手にトイレ、カウンター席、小上がり席と長細くなった店内です。私たちは、4人だったので小上がり席をお願いしました。

店内は10人はいるのがやっとの小ぶりなお店です。それもそのはず、料理人はひとりだけ、配膳ひとりの2人だけのお店だからです。

その分、お客さんの様子を見て求めていることを即座に対応してくださいます。きめ細やかな心づかいが嬉しいです。

カウンター席は4、5人、小上がり席は4人が
やっとです。座布団は、6人分はありますが、荷物があるとぎゅうぎゅうになりそうです。

小グループの仲良しメンバーで年に一度の贅沢感が存分に堪能できる雰囲気がありますし、実際にそうでした。

おまかせコースで迷いなし

「錦と吟」さんは、予約を受するとコースの種類を聞かれます。夜はコース料理だけなのです。料理の種類により、3段階に分かれています。

1. 錦のおまかせ料理 3800円 (税別)
2. 吟のおまかせ 6000円 (税別)
3. 晴のおまかせ料理 10000円〜 (税別)  

晴れの国おかやまだから、「晴コース」があるのでしょうか?ネーミングからして岡山を堪能してもらいたいという気概が感じられます。

私たちが選んだのは「吟のおまかせ 6,000円」です。真ん中だから!?

このように「コース料理だけ」と決まっているととても助かります。

とりあえず、「お店行ってから決めよう!」というのは私には難しいスタイルです。計画を立てる時に、おひとり何円というのがお知らせできるからです。

「錦と吟」さんは、初めから料理が決まっているからお値段も分かります。幹事さんには嬉しいシステムです。

ちなみにお昼も営業されておられます。

昼御膳 1,800円。リーズナブルなお値段です。
おまかせコースは3,800円。夜のおまかせと同じ料理が楽しめます。

器にこだわりあり!

「錦と吟」さんの料理は、味もさることながら盛られたお皿が見たことがない斬新さがあります。ブリの照り焼きを盛られたお皿は度肝を抜かれました。

平らじゃないお皿です。お皿というより壺?をひっくり返したような厚みがありました。見てびっくりの食べてびっくりの二重の楽しみがあります。

もちろん、岡山ですから「備前焼」は外せません。「錦と吟」さんの目玉のひとつとして「備前焼」を料理の器として大活用されています。

広めのお皿の模様も素敵ですし、葉っぱの形の備前焼もあり、岡山感が出てきています。刺身に備前焼は良く合いますね。

帰りしなに気づいたのですが、カウンター席は備前焼の器のギャラリーになっています。コース料理で使われていたお皿が所狭しと並べられています。

聞くところによると、「錦と吟」さんのために作られた器だそうです。「錦と吟」オリジナル!

当初、小上がり席に行くことが目的になっていて、カウンターからの景色を素通りしてしまっていました。

特に酒器をご覧ください。 

岡山の地酒を作るお米の稲を巻きつけて焼き上げられた備前焼がケースに並べられています。岡山の地酒の元である「お米」の稲を巻きつけて焼き上げられた器です。

「ロマンを感じるひととき」

是非、実物をお店でご覧ください。

私たちは次回はカウンターで楽しむことにしましたよ!店長さんとの会話も楽しめます。

追記: 冬ならではの心づかいとして、まるでオンドルを思わせる電気マットとひざ掛けが常備されていました。女性は特にうれしいですね!


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 今年も行って来ました!備前焼!

岡山いや日本が誇る「備前焼」

普段使いするもの?

お高いんでしょう〜?


<結論>
ピンからキリまであるので、
お好みの「備前焼」を選べば良し!


更新日: 2018年11月23日

今年も行って参りました備前焼展覧会!岡山では秋頃に「備前焼まつり」など大小様々な備前焼展示・即売会が開催されます。

備前焼を買いたいー備前焼まつり
(下へスクロールしてください)
*今年は映画の関係で俳優の笹野高史さんがお越しになりました。

そのなかで私が毎年、楽しみにしているのは、「備前陶桜会」さんの展覧会です。いつもは倉敷の美観地区にある画廊やワインバーで開催されておられています。

今年は10年目の記念すべき年ということで、「倉敷天満屋」4階にある美術画廊で10周年記念展が開催されました。

備前焼とは?

「備前」は岡山の昔の呼び方です。岡山を東から「備前(びぜん)」「備中(びっちゅう)」「備後(びんご)」に分けていたときの名残です。
*「備後」は現在の広島県を含む範囲を指します。

1,000年前からある備前焼、その歴史の長さから日本の「日本六古窯(にほんろっこよう)」として認められています。
瀬戸焼:愛知県瀬戸市
常滑焼:愛知県常滑市
越前焼:福井県丹生郡越前町
信楽焼:滋賀県甲賀市
丹波立杭焼:兵庫県篠山市今田町立杭 
備前焼:岡山県備前市伊部
六古窯
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/六古窯
現在は「備前焼」といえば、備前市伊部(いんべ)がメッカとなっています。地方駅らしい伊部駅を出て横断歩道を渡ると備前焼のお店が目の前にあります。

備前焼のお店は、伊部駅につながる「備前焼伝統産業会館」からすでに始まっているのですが、横断歩道を渡ってからが本当の始まりです。

真っ直ぐ進んだ突き当たりの道、この通りを左右いったり来たりします。買うつもりはなかったのに、いつのまにか「何か買って帰ろう」という気になってきます。

と買う気になると品定めが始まります。見る目が変わるのです。気に入った柄や色を目の前の備前焼から選ぶようになります。

それもそのはず、ひとつとして同じものはできない備前焼です。ならば、ひとりひとりにピタリと来る「自分にとっての一番」が必ずあるはずです。

私は、マグカップ、夕食に使う皿、箸置きすべて備前焼です。毎日、備前焼と生活しています。備前焼は、日常に寄り添うことができるのです。

ちなみに、電子レンジ使用可能です。

すでに高温で焼き付けられた土だからです。チンしてもビクともしません。ただし、漂白剤での茶渋取りはおススメしません。漂白剤を吸い込んでしまう恐れがあります。こするだけ。

珍品!白備前、黒備前、青備前

「備前焼」というと、無骨な茶色の器というイメージがあろうかと思います。ところが、炎の奇跡により、ごく稀に「白備前、黒備前、青備前」が誕生します。

土から器の形になり、乾燥させてもヒビ割れなかったものを焼き、焼き付けの高温の中でも無事であることがまず奇跡です。

ところが、それに輪をかけて奇跡なのがこの「
白備前、黒備前、青備前」なのです。茶色がなぜ白、黒、青になるのか…不思議すぎます。

伊部の備前焼のお店はそれぞれ個性があります。ひとつひとつ入ってみましよう。すると、思わぬ小さなお店で出会えるのが「白備前、黒備前、青備前」です。

もちろんお値段は別格です。

同じマグカップでも茶色と黒色では1,000円は変わってきます。とはいえ、見るだけはタダです。じっくり鑑賞しましょう。欲しくなるので見過ぎるのも(笑)

伊部駅に行ったら必ず「心寿司」へ 

伊部駅へ1日備前焼ツアーに行くなら、必ず「心寿司」の席を事前に予約して行ってください。必ずです。

そして、注文は「特上握り寿司」です。特上を頼むのです。私が行った時は、2,700円でした。その価値は充分あります。

心寿司さんで見る器はすべて備前焼です。

その備前焼の使い方、すでに参考になります。盛り方、置き方、取り扱い方。備前焼は、水やお酒を美味しくします。ならば料理も美味しくなること間違いなし。

目の前の器が気に入ったら、大将に伝えてみましょう。買う気があれば、大将が直接、販売店へ問い合わせてくださいます。

今年の「備前陶桜会」は?

10周年記念の「備前陶桜会」です。実は、女性だけの作家さんの会なのです。女性ならではの視線で作られた備前焼もまた良いのです。

会場の天満屋さんの案内

なぜなら、女性は比較的台所に近いので、食卓で使う器のサイズ感が良く分かっておられるのです。「もし、自分が使うなら?」という視点があるのです。

「備前陶桜会」の展示は、即売会も兼ねており、気に入ればお買い上げすることができます。私が行ったときもすでに何点か売れており、見ることができなかった作品が多々ありました。

しかも、日替わりで作家さんが展示場でお出迎えしてくださいます。直接、展示している作品について質問できます。

美術画廊に一日立っていました。
*出品された作家 福田さんのブログ

また、日常使っているときの悩みや疑問もぶつけることができます。

今回のお悩みは、「急須の蓋を持つ部分がポロッと取れた」でした。結局、作家さんのところへ持っていくことをおすすめされました。

と言っても、伊部駅は遠いので、その場で新しい急須を購入しました!
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いいね〜!

だいたい毎年一点は「備前陶桜会」で新しい器を購入させていただいております。ものを集めない主義の私が集めているのが備前焼なのです。

おまけ: フタが壊れた急須は今…
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*備前焼なので水の質が良くなり、花持ちもよろしい!


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今朝6:30から入電があった。ハーバード大学のBoufford先生からであった。

東京大学で知り合い、アメリカでスゲ調査に連れて行っていただき(しかも2回)、ハーバード大学標本庫に2週間通うためにご自宅に泊めていただいた。いやこれだけではないのが恐ろしいが、とにかく直近では歌舞伎観覧もあり、諸々お世話になっているのである。

ウソのような本当の話!まったくの真実ですから・・私だけでなく誰にでも同じような優しさで心づかいをされているのである。私の人生にとっても不思議な縁の1つである。

そのBoufford先生が、たまにYoutubeのNHKビデオを送ってきてくれるのである。 日本に主に私の岡山関連の話題である。このビデオは、NHKが海外に日本を紹介する番組で15分の短いものである。前回は児島のジーンズ。

本当の偉い方というのは、たまたま会った私にも平等に気を配ってくださるのである。人生の生き方や姿勢に常に学びを与えてくださり、私の人生も良い方向に変わっているだろう。感謝に絶えない。

さて、Boufford先生が朝早くから送ってくださったのは、この備前焼のビデオである。確か今、日本ご滞在中のはず。

Ceramic Treasures - Bizen-yaki, Okayama Prefecture



懐かしい!
実は、Boufford先生とアメリカ調査でお世話になったクリスおじとシャロン姉、東大のShimizuさんを備前焼の里である伊部市にご案内したことがあるのだ。計2回は案内のために伊部へ馳せ参じている。そろそろ観光案内大使になっても良いだろう。1分過ぎ頃に説明されている木村さんは、突然現れた私たちを快く迎え入れ、工房から釜まですべて説明してくださったのである。

ちなみに当然であるが、英語翻訳するのは私である。その後に行った京都にしても、せっかく詳しく教えていただいた貴重な説明をたどたどしく翻訳する私。勢いと頑張りだけは認めて欲しいところである(笑)Boufford先生とクリスおじ、シャロン姉は、ここぞとばかりに備前焼を爆買いし、伊部郵便局からアメリカへ送ったのであった。平日でよかったわい。

私ができたささやかなおもてなし「伊部に来たらここしかない!」食べログ
心寿司(こころずし)
https://tabelog.com/okayama/A3305/A330501/33001011/

大将の爽やかさと気づかい、備前焼に盛られる色とりどりのお寿司の数々。熱燗も必ず備前焼に入れて出してくださいます。備前焼と日本料理の調和を知りたいなら心寿司さん以外の選択肢はないです。事前に予約の電話を入れておくとスムーズ。日本人だけでなく、アメリカ人の皆さんも大満足でした。

ちなみに、備前焼は茶色と赤色だけではないことを覚えていていただきたい。

黒備前、青備前、白備前もあります!めったに出ない色なのでべらぼうに高いが、一見の価値あり。
今年のゴールデンウィークにいかがです?

さて、この備前焼ビデオ、すぐに台湾のすげ友に転送。なんとご兄弟が焼き物を生業となさっているようなのである。おお、焼き物の縁。素晴らしいものに国境はない。趣味も無駄にならない良い例と言えよう。



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